スーパーカブ110のメンテナンスの一つであるオイル交換。
オイル交換の際にオイルを抜くときに回すねじ、所謂ドレンボルトなのですが、
現行型スーパーカブのドレンボルトが折れやすいとの話しを聞いたことがあるかと思います。
ネットで調べて見るとその事例は結構あるみたいで…
では、なぜ現行スーパーカブのドレンボルトは折れてしまうのか?
また、折れないようにするためには?
万が一折れてしまった時の対処法は?
オイル交換時のトラブルに関してこのページで書いていきます。
※他にもオイル交換に関しての考察を書いてます。併せてご覧ください。

スーパーカブ110オイル交換時のねじは折れやすい?
現行スーパーカブに関しましては、今までのドレンボルトと違い、キャップ型となっておりますが、
そのドレンボルトが折れたという話しをたまに見かけます。
ドレンボルトを締めた時にねじの部分を残し、キャップの部分がポッキリと折れるみたいですね。
これに関して、調べてみた所こういった事がわかりました。
現行スーパーカブのドレンボルトは折れやすい?
出典:ファンホイールズ-コバ長ブログ
上の写真のように、ドレンボルトを折ってしまう事がオイル交換時のトラブルとしてよくあります。
この原因として、ドレンボルトを強く締めすぎたときなどになることが多いです。
これに関して調べて見ると、現行カブは従来のドレンボルト(スチール製)から、
ドレンキャップ(アルミ製)に変更されています。
それもあってか、ドレンボルトを締める際に、オイルが漏れてしまわないように、
力を入れすぎてしまうと、ネジ山部分が折れてしまう事があります。
クランクケースを守るため
では、なぜ現行カブのドレンボルトは従来のより折れやすくなっているのか?
それには、ちゃんとした理由があったわけですね…
自分でも過去にオイル交換をしたことがあるのですが、
オイル漏れしないように、ドレンボルトを必要以上に強く締めてしまう傾向にあります。
必要以上に締めてしまうと、クランクケース側のねじにダメージがいくみたいですね。
万が一クランクケース側にねじがダメになってしまった場合、
クランクケースの交換が必要になるわけですが、
その際にエンジンを全部バラす必要があるそうです…(;・∀・)
万が一そうなってくると、手間も掛かりますし、その費用も心配です。
ですので、クランクケース側の雌ねじを守るために、あえてドレンボルトを折れやすくしているとの事です。
スーパーカブ110オイル交換時のねじが折れないようにするには?
ドレンボルトを締める時につい力が入りすぎてしまいがちですが、
現行カブのドレンキャップは従来より折れやすくなっているとのことですので、
ちゃんとトルク管理をする必要があります。
トルクレンチ
出典:Amazon
スーパーカブのドレンボルトですが、現行カブのドレンキャップはあまり力任せに締め付ける必要はありません。
これまでのスーパーカブのドレンボルトはスチール製のボルトにシーリングワッシャーという組み合わせでした。
ですので、オイルが漏れないように力任せに締め付ける人も多くいると思います。
現行のスーパーカブに関しましては、ドレンボルトにOリングを使用しています。
ですので、必要以上に締めすぎないようにしても、オイル漏れの心配はあまりないのではないでしょうか?
どうしても心配な場合は、トルクレンチを使用してください。
締め付けトルクをしっかり管理することにより、締めすぎを防ぐ事ができます。
因みに、ドレンキャップの締め付けトルクは20N・mとなっています。
スーパーカブ110オイル交換時ねじを折ってしまった場合は
どんなに締め付けトルクを管理していても、思わず力が入ってしまい、ドレンキャップを折ってしまう場合があります。
そういったときに必要な対処法などを書いていきます。
予備のドレンキャップを持っておく
出典:ナナカンパニー
どんなに締め付けトルクをしっかりと管理をしていても、
現行カブのドレンキャップはアルミ製ですので、
つい力が入ってしまい、ドレンボルトをパキッと割ってしまうことがあるかもしれません。
そういった事態に備えてホンダ純正のドレンキャップが通販で販売していますので、
予備として持っておくといいかもしれません。
値段も税込みで1000円ちょっとで購入が可能です。
バイク屋さんに駆け込む
通販でもスーパーカブ用のドレンキャップの購入は可能ですが、
到着までに時間が掛かってしまいます。
そういった場合はバイク屋さんに駆け込むのも方法です。
もしかしたら、そのバイク屋さんにドレンキャップの在庫があるかもしれませんし、
何かしらのアドバイスももらえるかもしれません。
まとめ
現行スーパーカブのオイル交換の際、オイルを抜くためのねじに関してのトラブルをこのページで書いてきました。
従来のドレンボルトに比べて現行ドレンキャップはアルミ製となっており、
折れやすいのは、クランクケースの保護など、カブのいろんな破損リスクを考慮した結果となっているようですね。
そうなってくると、こちら側もそういった部品一つに対しても、きちんと取り扱う必要がありますし、
万が一ドレンキャップを破損させてしまった場合も、予備を持っておくことで対応が可能になります。
バイクをメンテナンスする上で必要な知識になります。
コメント
自分もクロスカブのオイル交換時にドレンボルト捻り切ってしまいました😇
まさに写真のような感じです…
クランクケース側にねじ込み部分が完全に埋まっちゃたんですが、この場合摘出するのは難しいのでしょうか?
ご見識をお貸しいただきたく…
コメントありがとうございます。
キャップのネジ部分だけが残っているようであれば、手で回して外れることもあり摘出自体は難しくありません。
ドレンキャップに関しましては通販サイトや販売店などで販売していますので確認してみてください。
よろしくお願いします。