初めてスーパーカブのオーナーになったばかりの方にとっては、
メンテナンスを自分で行い大事に乗っていきたい人から、
それに関してはすべてプロの方に任せたいという人まで様々だと思われます。
メンテナンス初心者にとっても幾つかの自身で行う項目がありますが、
その中でも、必ず経験するであろうオイル点検やチェーン点検、タイヤに関する点検方法などを書いていきます。
また、これらのメンテナンスを怠ると、どういったトラブルが起こるのかなどを事例を交えてこのページで書いていきます。
スーパーカブメンテナンス初心者|エンジンオイル量・汚れ
スーパーカブメンテナンス初心者で必ず経験するのがエンジンオイルに関するメンテナンスとなっております。
この項目では、エンジンオイルの量や汚れなどの点検方法について書いていきます。
点検方法
基本的にはエンジンオイルの点検方法については、エンジン右側のキックペダル付近にある、
オイル給油口で行う事になります。
オイル給油口のキャップがオイルレベルゲージになっており、
レベルゲージに付着したオイルで汚れやオイルの量を点検することが可能となっております。
このキャップを緩めると、
キャップが写真のようなゲージになっております。
ゲージ先端の赤丸部分に付着したオイルを見ることによって、オイルの汚れや量を点検することができます。
一旦ゲージの先端に付着しているオイルを拭き取ります。
その時にオイルの汚れ具合が分かります。
できれば白いウエスなどで行うとオイルの汚れがわかりやすくなります。
出典:TOKYO AUTO
エンジンオイルは劣化してくると、写真のように黒く汚れてきますので、
黒く汚れているようでしたら、オイル交換をしてください。
また、冬の時期などにちょい乗りを繰り返したバイクに関しましては、
エンジンオイルが白く濁る現象(オイルの乳化)などもありますので、
これに関しましても、エンジンオイルを早めに交換することをおすすめします。
※エンジンオイル乳化に関しましてはこちらのコンテンツもご覧ください。

レベルゲージに付着しているオイルを拭き取った後、
レベルゲージを一旦オイル給油口に戻し(この時は締めない)
再度レベルゲージを抜き取り、レベルゲージの先端に付着したオイルの場所によって、オイルの量が分かるようになっております。
オイルが付着した切れ目がレベルゲージ赤線の範囲内であれば、オイルの量が適正内であることが分かります。
もしこの時に、先端にオイルが付着してなかった場合はオイルの量が足りなくなっていますので、
オイルの継ぎ足し、
※オイル継ぎ足しに関しましてはこちらの記事を併せてご覧ください。

オイル付着している所が写真赤線を超えているようであれば、オイルを抜くなどのオイルの量を調整してください。
※オイル入れすぎに関する記事についてはこちらも併せてご覧ください。

エンジンオイルを交換しなかった場合は
もし、エンジンオイルの点検時で異常があるのにも関わらず、
オイル交換などをしなかった場合は、
それぞれの状況にもよりますが、
エンジンオイルがエンジン内で潤滑しなくなり、
最悪エンジンの焼き付きなどが起こり、
そうなってしまうと、エンジンのオーバーホールでも直せなくなる場合があり、
エンジンの載せ替えなど、修理に時間が掛かったり、費用が高額になる場合がありますので、注意してください。
見よ、これが新車から1万キロオイル交換しなかったスーパーカブのエンジンの中身だ!!!(エンジンブローで廃車) pic.twitter.com/HJ2hdArewg
— 黒酢 (@kuro969) March 5, 2016
スーパーカブメンテナンス初心者|チェーンのたるみ・注油
スーパーカブに関しましては、エンジンパワーをチェーンを通してタイヤに伝えております。
このチェーンにつきましても大事な部分でありますが、メンテナンス初心者の方でも点検が可能となっております。
この項目ではドライブチェーンの点検方法や注油の仕方などを書いていきます。
ドライブチェーン点検方法
スーパーカブのドライブチェーンにはチェーンカバーが装着されていますが、
チェーンカバーが装着された状態でも点検や注油が可能となっております。
写真赤丸の部分のゴムを外すと、
出典:cheesinu.com
写真のようにチェーンが見えます。
ここからチェーンのたるみと注油状態が確認できるようになっております。
チェーンに関しましてはある程度たるみが必要となっており、
その幅が大体20mm~30mmであれば問題ありません。
チェーンカバーの点検窓の大きさが約3cm程の大きさとなっておりますので、
チェーンを掴み上下に動かして、点検窓の上下に来るような状態が理想な状態となっております。
注意点としてチェーンの張りすぎや緩みすぎに注意してください。
※チェーンの張りすぎに関してはこちらの記事で紹介しております。

また、この時にチェーンの注油状態を確認可能です。
ですが、チェーンのたるみ点検のついでに注油を行うのが良いでしょう。
チェーンの注油に関しましては、
市販のチェーンルブをタイヤを回しながら、チェーンに吹き付けるようにすると簡単です。
多少、多く吹き付けてもチェーンカバーによって、飛び散りを防止できますので、
あまり気にせずシューっと吹き付けてください。
チェーンメンテナンスを怠るとどうなるのか
チェーンに関しましてはエンジンパワーをタイヤに伝える大事なパーツです。
メンテナンスを怠ると、油切れの状態となり、走行時にチェーンからキュルキュルと異音が鳴り始めます。
それでも放置してしまうと、チェーンが伸びやすくなってしまい、
チェーンが伸びてしまうと、チェーンがチェーンカバーに接触し、チェーンカバー内でガッチャンガッチャン盛大な音を立てるようになってしまいます。
それでも放置してしまうと、チェーンが外れるなどの故障の原因にもなり、最悪事故にも繋がる可能性もあります。
やべえwwwカブで走ってたらエンジンの中でチェーン外れたっぽいwwwwww
家まで12km…カブ押して歩くか… pic.twitter.com/appkCODwGh— ぱおぱお (@paopao_hukuzusi) February 2, 2019
会社帰りにカブのチェーンが1度外れた音がしたのでチェーンカバー開けてみたら案の定ダラダラ
メンテナンスはちゃんとやりましょう… pic.twitter.com/KoEDQGEKdF— ありすぱっく (@alicepack) May 5, 2017
スーパーカブメンテナンス初心者|タイヤの空気圧・溝
タイヤに関しましても、路面に接地している部分であり、エンジンパワーを路面に伝える役割や車両を支えるなどの、直接安全に関わる役割を持っております。
こちらの点検についても、メンテナンス初心者でも点検が可能となっておりますので、この項目でその方法などを書いていきます。
タイヤの点検方法
タイヤの点検方法としまして、空気圧と溝のチェックが主になりますが、
空気圧に関しましては、空気圧のゲージを使用する必要があります。
とは言え、空気圧ゲージについては2~3週間に一度にしておき、
普段の点検は自転車のタイヤの空気が入っているかの点検と同じように手で押さえて、
タイヤがパンクしていないかを見ているようにしています。
写真のようにクロスバイクやロードバイクなどのスポーツ自転車用の空気入れも使用できますので、
2~3週間に一度こちらで空気圧の点検や調整を行うようにしています。
タイヤの溝につきましては、目視で確認が可能です。
タイヤの交換時期が近づいて来ると、タイヤのスリップサインがでてくるようになりますので、
スリップサインがでましたら、スーパーカブの購入店などでタイヤの交換の依頼をしてください。
こちらの写真がタイヤが新品の状態。
出典:スーパーカブ50 プロ 2014年車
タイヤが摩耗してスリップサインがでてくると、
下の写真のような状態になります。
※スーパーカブのタイヤに関しましては、こちらの記事でも紹介しております。

タイヤのメンテナンスを怠るとどうなるのか
スーパーカブを始めタイヤ全般には、路面に直接接地しているのもあり、
安全面で非常に大切な部分です。
このメンテナンスを怠ってしまいますと、
空気圧が低い状態だと、走行時に不安定になったり、燃費の低下や、
段差を乗り越えた時にチューブを噛んでパンクの原因にもなったりします。
また、タイヤの溝が少ない状態で走行を続けていると、
雨天時にスリップ転倒に繋がります。
残念ながら、カブ110のリアタイヤが7000km保たず、スリップサインが。これから交換です! pic.twitter.com/I97z319VOi
— CUB-9 _:(´ཀ`」∠):_ (@ball_cub_tokyo) September 19, 2015
まとめ
スーパーカブメンテナンス初心者でもできる基本的な点検方法などをこのページで書いてきました。
スーパーカブのメンテナンスに関しましては色々ありますが、
バイク全般に言える基本的なメンテナンスとなっております。
まずはオイル点検や、チェーンの状態、タイヤの状態を知ることから始まり、
異常があれば、バイクの購入店に相談に行くなどを行っていけば、
少しづつ自分のスーパーカブについて分かってくると思いますし、
メンテナンスについてもアドバイスを頂けるかと思います。
事故を未然に防ぐことにも繋がりますので、メンテナンスをしっかりと行っていきましょう。
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