スーパーカブオイルが乳化した時は?原因、症状、対策などを考えてみた

オイル

スーパーカブのメンテナンスの一つであるオイル交換。

本来なら交換時期になったオイルを抜いた時黒いオイルが出るはずが…

出てきたのが乳化したコーヒー牛乳のようなオイルだったって事はありませんか。

正直に言って初めて見た時はこんな色のしたオイルが出てくることがあるのだと驚いたのですが…

では、なぜ本来使用済みの黒いオイルでは無く乳化した状態になるのか?

このような事になる原因は?

エンジンへの影響は?

その解決策は?

などこのページで書いていきます。

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スーパーカブのエンジンオイル乳化とは?

 出典:丸富オート販売

本来なら水と油が混ざり合う事はないはずですが、

エンジン内部では、ピストンやクランクなどが常に高速で動いていますので、

オイルとエンジン内部で発生した水分と混ざり合って、

エンジンオイルが白く濁ってしまう現象のことをいいます。

身近な所で例えると、ドレッシングやマヨネーズに例えるとわかりやすいかもしれません。

マヨネーズに関しましては、油とお酢が混ざっていてそれがゲル状になった物となっております。

エンジンオイルの乳化が進むことによって、マヨネーズのようにドロドロとした状態となり、

エンジン各部に付着してしまい、エンジントラブルの原因にもなったりします。

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スーパーカブエンジンオイル乳化が起きる原因とは?

スーパーカブで摩耗したオイルは茶色や黒に近い色なのに、

コーヒー牛乳のような色をした乳化が起きるのか、その原因などを書いていきます。

季節によって起こりやすい時期がある

エンジンオイルの乳化に関しましてですが、夏の暑い時期よりも冬の寒い時期や梅雨などの湿気が多い時期などに起こりやすくなっております。

特に冬の早朝など外との気温とエンジン内部の温度差が大きい時、エンジン内部で結露が起きやすくなり、

その結露によってできた水分とエンジンオイルが混ざり合って乳化が起きてしまいます。

繰り返し短時間での走行

 出典:カブある日記

そのエンジン内部で起こる結露ですが、本来ならエンジンが温まる事によって蒸発するはずですが、

近距離などの走行(要はちょい乗り)などでエンジンがあたたまる前にエンジンを切ってしまうと、その水分が蒸発しきれずに残ってしまいます。

ちょい乗りを繰り返していると、蒸発しきれなかった水分が溜まっていきますので、

その水分がエンジンオイルとどんどん混ざっていき、エンジンオイルの乳化が進んでいきます。

スクーターやカブなど小型バイクで比較的乳化が起きやすい

こちらも、先程の項目で書いたとおりで、ちょい乗りを繰り返す事によって乳化が進みますので、

近所の買い物や通勤などで使われやすいスクーターやスーパーカブなどの小型バイクで、よく見かける症状となっております。

とは言っても、車や大型バイクでも珍しい症状では無く、乗り方によってオイルの乳化が起こりやすくなりますので注意が必要です。

スーパーカブエンジンオイル乳化によって起きる症状とは?

先程の項目でエンジンオイルが乳化する原因などを書いていきましたが、

乳化したエンジンオイルを放置すると、エンジンにどんな症状が出るのかを書いていきます。

ヘドロ状になりエンジン内部にへばりつく

 出典:みんカラ

エンジンオイルが乳化し始めの時に対策をすれば問題ありませんが、

オイル乳化を放置していると、

写真のようなヘドロ状になり、エンジン各部にへばり付くようになります。

要するにマヨネーズになったような物がへばり付いてきます。

また乳化したエンジンオイルには、想像以上の水分が混ざっていますので、

これを放置してしまうと、エンジン内部の錆の原因にもなってしまいます。

摩耗し交換時期になったエンジンオイルよりもたちが悪い

本来なら摩耗し交換時期になったエンジンオイルは黒くなっておりますが、

そのエンジンオイルが黒くなったものよりもたちが悪い物となっております。

というのも、乳化が進んだエンジンオイルは、先程の項目でも書いたとおり、ヘドロ状になってしまいます。

そのヘドロ状になエンジンオイルがエンジン各部にへばり付いてしまいます。

それによって、エンジン内部の錆の原因にもなったり、

乳化したオイルがオイルラインなどを塞いでしまい、エンジン内のオイル循環の妨げとなり、

最悪エンジンの焼き付きなどを起こしてしまう恐れがあります。

スーパーカブエンジンオイルが乳化した場合の解決法

もし自身の所有しているスーパーカブのエンジンオイルが乳化した場合の、解決法などをこの項目で書いていきます。

とは言っても特別難しいことではありませんので、気になる方は実践してみてください。

30分以上の走行を行う

先程の項目でも書いたとおり、エンジンオイルの乳化に関しましては、

エンジン内部で起きた結露による水分とエンジンオイルが混ざりあった物ですので、

30分以上走行することにより、エンジン内部がしっかりと温まり、

それによって、エンジン内部の水分が蒸発してしまいます。

 出典:黒瀬モーターサイクル

この写真のようにエンジンオイルをしっかりと温める事によって、

水分が蒸発していき、エンジンオイル本来の色になってきますので、

休日などでしっかりと走らせる事により、オイルの乳化防止と、

エンジンオイル内の水分を蒸発させる事が出来るのではと感じております。

ただここで気をつけて欲しいのが、水分を蒸発させようとして、

エンジンを高回転まで回してしまうと、乳化したエンジンオイルが焼き付いてしまいますので注意が必要です。

オイル交換を行う

スーパーカブを走らせるのにそこまで時間が取れない人は、

オイル交換をこまめに行う事によって、エンジンオイルの乳化の進行を防ぐ事が可能になります。

本来なら、メーカーが定めるオイル交換時期3000kmまたは1年とありますが、

冬の結露が起きやすい時期などは、その半分の1500kmあたりで交換するのがいいのではないでしょうか。

オーバーホール

 出典:錆道楽

エンジンオイルが乳化してもこまめにオイル交換をしていたり、

しっかりと走らせていれば、オーバーホールをする必要がないのですが、

乳化したエンジンオイルを放置してしまうと、エンジン内部の各所へへばり付いてしまい、

更に放置してしまうと、中々取れなくなってしまいますので、

最悪エンジンのオーバーホールが必要になってくることがあります。

あまり放置しすぎないように注意が必要です。

まとめ

このページではスーパーカブのエンジンオイル乳化について書いてきましたが、

この原因について、スーパーカブ自体の不具合などでは無く、

冬の寒い時期や梅雨などの湿度が高い時期などにちょい乗りを繰り返す事によって、

起こりやすい症状だということが分かりました。

乳化してしまったオイルを放置してしまうことによって、エンジントラブルの原因にもなりますが、

しっかりとスーパーカブを走らせる事や、オイル交換を通常よりもこまめに行うことによって、

オイルの乳化を防ぐ事が可能となっております。

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コメント

  1. ガニヤン より:

    はじめまして。うちのカブも乳化に悩まされています。メーカーに聞きますと、原因はまず、チョイノリ。さらにたとえ長時間走っても40㎞/h以下の低速走行では乳化するするそうです。別の情報源からブローバイホースを大気解放すると良いと聞いて、実行しました。改善はありません。日曜日に100キロぐらい走っても、一度乳化したオイルは元に戻らないようです。結局、11月から翌4月まで半年間は走行距離にかかわらず毎月月初めにオイルを交換しています。5月に乳化しなくなるので、その時には年に一度のフィルターも交換し、通常のメンテサイクルに戻します。カブの珠玉のエンジンを長く使いたいものです。

    • missy000619 より:

      コメントありがとうございます。
      確かにオイルの乳化は自分も悩みの種でもあります。
      自分も往復約40kmほどの通勤に使用していますが、真冬の時期に関しましては、オイルの乳化が見られました。
      真冬の寒い時期だと多少の走行距離走ってもエンジンオイルの温度が上がりにくいみたいですね・・・
      Facebookにてある方の書き込みで見たのですが、走行中にエンジンに風が当たらないようにカバーをすることにより真冬の氷点下の中でもオイルの温度が下がらないような対策をしている人もいました。
      自分でもできるようであれば次回の冬のシーズンまでにやっていきたいですね。

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