スーパーカブに乗り始めるにあたってメンテナンスや乗り方など色々と不安があると思いますが、
その不安要素の一つとして多いのが、スーパーカブの乗り方。
スーパーカブのギアにはロータリー式が採用されており、
クラッチレバーが無い為オートマ限定の免許でも乗ることが出来るのですが、
通常のマニュアル車とも違うちょっと独特なギアチェンジ方法となっており慣れていないと、
スーパーカブを運転するのにちょっとギクシャクしてしまいます。
このページでは、スーパーカブのロータリー式のギアの仕組みや、
ギクシャクしない為の乗り方のコツなどを書いていきます。
スーパーカブ110乗り方のコツ|ロータリーギアの仕組み
スーパーカブ110に関しましてはクラッチレバーが無い為オートマ限定の免許証で乗れますが、
走行中ギアチェンジの操作が必要になってきます。
この項目ではスーパーカブで採用されているロータリー式のギアについて説明していきます。
シフトパターン
スーパーカブのギアに関しましては一般的に採用されているリターン式では無く、
ロータリー式のギアが採用されています。
写真のようなシフトパターンとなっており、
チェンジペダルの前側を踏むと、ニュートラル→1速→2速→3速→4速→ニュートラル→1速…
と言った感じで繰り返しギアが変わっていきます。
また、チェンジペダルの後ろ側を踏むと、ニュートラル→4速→3速→2速→1速→ニュートラル…
と言った感じで逆に繰り返してギアが変わっていく仕組みとなっております。
ただ、安全上の理由から走行中は4速→ニュートラルにギアが変わらないようになっています。
タイヤがロック!あわや事故に
こちらは余談になるのですが、
25年前くらい前、学生時代にアルバイトでヤマハのメイトに乗っていた時もありました。
昔のバイクに関しましては車種によって、走行中でも3速→ニュートラルに切り替えが出来るバイクもありました。
走行中間違えて3速→ニュートラル→1速に入れてしまい、
急激なエンジンブレーキから、後輪がロックしてしまい、
もう少しで転倒しそうになるなど非常に怖い思いをした経験があります。
幸い周辺に車が通って無く事故にならず、バイクも故障などには至りませんでしたが…(;´Д`)
今のロータリー式のギアは走行中にニュートラルに入るような事はありませんが、
もし、古いバイクなどに乗っている方はそういった事もありますので注意してください…
スーパーカブ乗り方のコツ|ギアチェンジの基本
先程の項目では、スーパーカブに採用されているギアの仕組みについて説明してきましたが、
こちらの項目では、ギアチェンジの仕方について説明していきます。
各ギアが対応している速度とは?
スーパーカブのギアチェンジの方法の説明の前に、
各ギアが受け持つ速度の説明をしていきます。
オーナーズマニュアル(OWNER’S MANUAL)によると、スーパーカブ110の各ギアの速度範囲(カッコ内は50ccモデルの数値)は以下のようになっています。
- 1速:0~30km/h(0~15km/h)
- 2速:0~55km/h(15~30km/h)
- 3速:20~80km/h(20~50km/h)
- 4速:30km/h以上(25km/h以上)
引用元:MotorBike Life
各ギアが対応している速度に関しましては、このようになっており、
発進して速度が上がっていくたびに、速度に合わせてギアを上げていく必要があります。
この速度域を外れるような乗り方をしていると、加速が鈍くなったり、エンジンの回転数が上がりきってしまいます。
またクラッチなどの、エンジン部品の寿命を縮める原因にもなりますので注意が必要です。
スーパーカブにはエンジンの回転数を表示するメーターなどがありませんが、
写真のスピードメーターようにスピード表示の下に小さく書かれている数字が、各ギアが対応している速度の表示となっています。
基本的にアクセルOFFと同時にチェンジペダルを踏む
スーパーカブを初めて運転するにあたって、ギアチェンジする時が一番緊張する瞬間ではないでしょうか。
ギアチェンジ方法としては、基本的にチェンジペダルを踏んでいけば切り替わるようになっておりますが、
ここでアクセルを開けっ放しにしていると、ギアが変わってペダルを戻した瞬間に思いっきりガックンとなってしまいます。
ですので、エンジンの回転数も合わせてやる必要があるのですが、
そのコツとして、加速時に関しましてはチェンジペダルを踏むと同時にアクセルを戻して、
チェンジペダルを戻すと同時にアクセルを再び開くような感じで操作すると、スムーズにギアチェンジできます。
スーパーカブの乗り方|スムーズなギアチェンジのコツ
これまでの項目で基本的なギアチェンジの方法などを書いてきましたが、
スーパーカブをスムーズに乗るためのコツなどをこの項目で書いていきます。
ギアチェンジのタイミング
ギアチェンジのタイミングについてですが、
先程の項目でも書いたとおり各ギアが対応する速度内であれば、余程の事がない限り壊れません。
しかし、その速度内とは言え、あまりにもギアチェンジのタイミングが早すぎると、加速が鈍くなってしまいますし、
対応する速度ギリギリまで引っ張っても、エンジンの回転数が上がり唸るような感じになってしまい、
あまりスマートな乗り方とは言えなくなってしまいます。
要するにタイミングが早すぎても、遅すぎてもあまりよろしくないのですが、
これに関しましては、乗りながら感覚を掴んでいくしかないのではと感じております。
のんびりとゆっくり加速してくなら、早めにギアを上げていき、
素早くキビキビと走っていきたいなら、各ギアで引っ張るような運転でよろしいかと感じております。
ギアを落とす時はスピードを十分に落としてから
これまで、ギアを上げるタイミングについて書いてきましたが、
逆に減速する時に速度に合わせてギアを落とす必要もあります。
ただ、スーパーカブを始めロータリー式のギアには半クラッチができません。
通常のマニュアル車などでは、ギアを変えた時はクラッチをつなぐ時に半クラッチでエンジンの回転数をあわせる事が出来るのですが、
スーパーカブに関しましては、それができません。
走行中速度が出ているときでも、減速時にギアを落とすことができますが、
クラッチが急に繋がる為、チェンジペダルを戻した瞬間にガックンとなり、
正直乗り心地がよろしくありません。
ですので、運転に慣れていない時スムーズに減速を行いたい場合は十分にスピードを落としてから、ギアを落とすようにすると、
変速のショックを少なくすることができます。
ロータリー式ギアチェンジの強み
ロータリー式のギアチェンジの強みとして、停車中であれば、
4速→ニュートラル→1速とギアを変える事が可能となっております。
赤信号時など減速時にそのまま停車しそうな時は、
4速のまま停車し、そのままニュートラル→1速と変える事ができますので、
これをうまく活用することによって、スーパーカブをスムーズに乗ることが出来るかと感じております。
慣れてくるとブリッピングにも挑戦
スーパーカブのロータリー式のギアに関しましては、
チェンジペダルを踏んでいる間はクラッチが切れている状態となっております。
減速時など、ギアを落とす必要がある時は、
チェンジペダルを踏んでいる時にアクセルを少し煽る事によって、
エンジンの回転数をあわせる事が可能となっております。
そうすることによって、多少スピードが出ている状態でギアを落としても、
変速ショックの少ないスムーズな減速が可能になってきますが、
これに関しましては、少しだけ技術が必要になってきます。
失敗すると返って変速ショックを大きくしてしまいますし、
あまり多用しすぎるとチェーンなどの駆動系部品の寿命を縮めてしまう可能性もあります。
まとめ
このページでスーパーカブのスムーズな乗り方のコツなどを書いていきましたが、
初めてスーパーカブに乗る人にとっては少し怖いと感じる人もいるかも知れません。
しかし、少し練習をすればすぐに乗れるようになってきます。
乗り方のコツを掴み、スムーズにギアチェンジを行えるようになってくると、
運転がとても楽しくなってきます。
ここでは理屈を簡単に書きましたが、まずは乗って慣れていくことが大切です。
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