これまで他のバイクに乗っていて、スーパーカブに乗り換えたときにほとんどの人がこう感じるのではないでしょうか。
ブレーキが効かないと…
スーパーカブのブレーキに関しましては、今現在も一部のモデルを除きドラムブレーキが採用されており、
今までディスクブレーキに慣れていると、スーパーカブのブレーキは効かないと感じる人が多いのではないでしょうか。
なぜ、スーパーカブには今現在もドラムブレーキが採用されているのか、
また、スーパーカブのブレーキが効かないと感じた時のチェック項目や、
その対策などをこのページにて書いていこうと思います。
スーパーカブ110ブレーキが効かない|ドラムブレーキが採用されている訳とは?
スーパーカブでは、今現在も一部のモデルを除き前後にドラムブレーキが採用されています。
スーパーカブに乗り始めた人はなぜ今もドラムブレーキが採用されているのか何気に疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。
ドラムブレーキの特徴と、今でもスーパーカブにドラムブレーキが採用されている理由などをこの項目で書いていきます。
シンプルな部品構成
出典:曙ブレーキ工業
今もオールドルックなバイクを中心にスーパーカブにも採用されているブレーキとなっております。
そのブレーキの仕組みはとてもシンプルで、ブレーキライニングを貼り付けたブレーキシューをブレーキドラムに押し付ける仕組みとなっております。
その摩擦によって制動力を確保する仕組みとなっております。
ディスクブレーキと比較して、シンプルな構造となっているため、メンテナンスのしやすさや、
消耗品など費用を抑える事が可能になってきます。
製造コストが抑えれる
そのシンプルな部品構成のため、製造コストが掛からないのも特徴となっております。
スーパーカブではビジネス用途での使用が中心となっているため、
スピードがでている状態からの制動力やスピードのコントロール性よりも、
経済性や、その丈夫さを優先させている傾向があるため、
また、メンテナンス性にもディスクブレーキよりも簡単に行う事が可能となっているため、
今でもドラムブレーキが採用されています。
通常走行では必要十分な制動力
また、以前郵便局での配達をやっていたこともあり、
ドラムブレーキ自体に慣れてしまえば、
通常走る分には、必要十分な制動力があると感じております。
ドラムブレーキ自体は昔からあるブレーキの仕組みですが、
その制動力はディスクブレーキよりも劣っているというわけではありません。
ただ、ブレーキレバーを握った時の挙動がディスクブレーキと異なるために、
ディスクブレーキで慣れていた人にとっては、ドラムブレーキが効きにくいと感じてしまうわけです。
スーパーカブ110ブレーキが効かないと感じた時の確認項目
先程の項目では、スーパーカブで現在でもドラムブレーキを採用しているわけを書きましたが、
それでもカブのブレーキの効きに不安な所がある場合は次の項目を点検してみると良いかもしれません。
ブレーキの遊びの調整不足
ドラムブレーキに関しましては、その構造上走っていると、段々とブレーキレバーの遊びが大きくなっていきます。
ブレーキレバーの遊びが大きくなってしまっては、ブレーキレバーをしっかりと握り込んでも、
ブレーキが掛かりにくい状態となってしまうため、ブレーキが弱いと感じるときがあります。
ドラム内にブレーキダストが溜まっている
出典:みんカラ
ブレーキを掛けている状態では、ディスクブレーキもドラムブレーキもブレーキダストが発生していますが、
ドラムブレーキの構造上、そのブレーキダストが溜まりやすくなっています。
そのブレーキダストが溜まった状態だと、ブレーキの制動力にも影響がでてしまいます。
ドラムブレーキに関しましては、定期的にエアーで吹き飛ばすなどの、清掃が必要になってきます。
ドラム内に水が入っている
これはドラムブレーキの弱点と言うべきな所ではないでしょうか。
湿度の高い日や、大雨などでドラムブレーキ内に水が入ってしまうと、
その制動力に大きな影響がでてしまいます。
水が入っていたりすると、ブレーキが効きにくくなったり、
また逆に、ブレーキにちょっと触れただけでも、いきなり強くブレーキが効いたりなど、
とても不安定な状態となってしまいます。
これの応急的な対策として、ゆっくり走っている状態で、軽くブレーキを掛け続け、
ブレーキドラム内を乾燥させる必要があります。
ブレーキシューの当たり面不良
新車のならし運転中のときや、ブレーキシューを交換した時に起きやすい症状ではないでしょうか。
新車であれば、まだ部品が組み上がっただけの状態であるため、
ブレーキシューがきちんとブレーキドラムに密着していない可能性があります。
これに関しましては、走行距離を重ねていくうちに、しっかりと密着していき、
ブレーキ本来の制動力がでてきますので、新車のうちや、ブレーキシューを交換した後は、
スピードに注意して、ゆっくりとブレーキを慣らしていく必要があります。
スーパーカブ110ブレーキが効かない時の対策
これまでに、スーパーカブのブレーキが効かない原因などを書いてきましたが、
この項目では、ブレーキが効かないと感じた時やブレーキ性能をあげたいと思っている人に対して、その対策などを書いていきます。
ブレーキメンテナンス
出典:Wikipedia
ドラムブレーキに関しましては、ディスクブレーキに比べて、メンテナンスは簡単ですが、
それでもある程度のメンテナンスは必要になってきます。
主にブレーキレバーの引き代の調整やブレーキダストの清掃などになってきますが、
それらを行う事により、安定したブレーキ性能を維持することが可能になってきます。
特にブレーキレバーの引き代の調整に関しましては、非常に簡単となっておりますので、
自身で調整出来るようになっておくと良いでしょう。
※ブレーキ調整に関するコンテンツはこちら
強化ブレーキシューの使用
出典:Amazon
スーパーカブの純正ブレーキの制動力に不安を感じるなら、
社外の強化ブレーキシューに交換することも一つの手だと感じております。
バイクを走らせる以上、安全面から止まるの部分は大事だと感じておりますので、
こういった強化パーツに変更するのも良いのではと感じております。
自分も、今装着している純正ブレーキシューが摩耗したら、
こういった強化パーツに変更することを検討しています。
※こちらのコンテンツにはブレーキシューの摩耗状態の確認方法などを消化ししております。合わせてご覧ください。
まとめ
このページでは、スーパーカブのブレーキが効かない事についての記事を書いてきましたが、
今でも古い構造であるドラムブレーキを採用していることや、
またその構造上ディスクブレーキに対して、ブレーキを掛けた時の挙動が異なる点などを書いてきました。
決して、ドラムブレーキ自体がディスクブレーキと比較して制動力が劣っているわけでは無く、
スーパーカブを止める役割として必要十分な性能を持っていると感じております。
とは言え、どうしてもスーパーカブのブレーキの効きに納得がいかない場合などにも、
いろんな対策がありますので、強化ブレーキシューに取り替えるなどいろいろやってみるのも楽しいかもしれません。
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