スーパーカブのエンジンパワーや燃費性能の向上を謳い文句として販売されている、ガソリン添加剤。
ネット上でも、ガソリン添加剤を使用したことによる、効果についての書き込みも少なくありません。
ただ、ちょっと気になったのが、You Tubeなどでは、そういった効果を否定する動画もちらほら見かけることもあり、疑問に思うところ。
このページでは、スーパーカブにガソリン添加剤を使用することへの必要性や、添加剤の効果について、
また、ガソリン添加剤を使用する際の注意点などをまとめましたので、それを書いていきます。
スーパーカブガソリン添加剤の種類について
スーパーカブを始めガソリンエンジンに使用できるガソリン添加剤について次のような種類が確認できます。
この項目では、ガソリン添加剤の種類と主な効果について書いていきます。
ガソリン水抜き剤
昔ガソリンスタンドなどでよく勧められたとがある人も少なくありません。
ガソリンタンクの内部に関しまして、タンク内の結露や雨などにより、ガソリンタンク内に水分が混入することも珍しくありません。
特にスーパーカブを始めバイクのガソリンタンクのキャップに関しては、その形状から、
水が入りやすくなっておりますが、その水分によってタンク内の錆の原因にもなったりもします。
そういったトラブルを未然に防ぐ目的とガソリンスタンドの売上の為、こういった水抜き剤が昔よく勧められていました。
車に関しましては、近年の車両に関しましては、ガソリンタンクの材質として樹脂が使用されており、その需要が減りつつありますが、
古いクルマやバイクに関しましては、金属製のタンクが使用されている車両があり、またタンクの形状から水が入りやすい為、まだまだ水抜き剤の需要はありそうです。
カーボン除去などの洗浄系
スーパーカブを始め、車やバイクに関しまして、走行距離を重ねていくうちにエンジン内部に煤などの汚れが蓄積していきます。
また長期間乗らなかった場合や、乗っても近所での走行がメインの人でもガソリンが劣化しヘドロのようなドロドロな状態になっている可能性もあります。
そういった状態では、エンジン本来の性能が発揮できず、エンストなどのトラブルの原因にもなったりします。
そういった状態になる前に、こういったガソリン添加剤を使用することによって、
エンジン内部のカーボンや燃料供給パーツの汚れなどを強制的に溶かし、一緒に燃焼することにより、
エンジン内部の汚れなどを洗浄できるようになっております。
スーパーカブへのガソリン添加剤の効果について
スーパーカブにガソリン添加剤を使用することによって得られる効果について、この項目で説明していきます。
エンジン内部や燃料供給パーツなどの性能維持
先程の項目でも書いたとおり、スーパーカブを始め車やバイクに関しましては、
走行距離を重ねる事によって、エンジン内部や燃料供給パーツなどに煤などの汚れが蓄積していきます。
その汚れが蓄積していく事によって、エンジン本来の性能が発揮しにくくなったり、燃費の悪化原因や、
最悪蓄積したカーボンがエンジン内部のバルブに挟まるなどすると、
エンジンが突然止まり、エンジンがかからなくなるなどのトラブルの原因にもなったりもします。
そういったトラブル防止のために、もちろんオイル交換などのこまめなメンテナンスが必要になりますが、
こういったトラブル防止のために、こういったガソリン添加剤を使用するのもいいかもしれません。
不調になったエンジンに対して、調子を取り戻すことも
出典：D1ケミカル
古いバイクやスーパーカブなどで、ガソリンが劣化している、
または、走行距離を重ねてエンジン内部にカーボンが蓄積したり、しばらく乗らなかったバイクでガソリンが劣化していたりなど、
アイドリング不安定などのエンジン本来の性能が発揮できていないなどのエンジンに対し、
こういったガソリン添加剤を使用することによって、時間を掛ければある程度調子を取り戻す場合もあります。
とは言っても、こういった場合に関して応急処置的に使用される場合であり、
ガソリン添加剤を使用しても、症状が改善されない場合は素直にエンジンオーバーホールなど修理を依頼したほうがいいかもしれません。
水抜き剤は本当に効果あるの？
ガソリン添加剤の一つとして、昔ガソリンスタンドでよく勧められたガソリンタンク内の水抜き剤。
これに関しましては、本当にタンク内の水が抜けるのか疑問を持っていましたし、
その効果を否定する検証動画もYou Tube上でも見かけたりもします。
しかし、この動画を見ることによって、その考えが少し変わったのが正直な感想です。
というのも、自分もいちユーザーの立場ですので、こういった検証は自分ではなかなかできませんし、
こういった添加剤を実際に自分のスーパーカブに入れたところで、その効果を伝えるのは正直難しいと感じております。
サプリメントで言うと、それを飲んで体調が良くなったような気がすると言っているようなものですので・・・
話が逸れましたが、こういった水抜き剤を入れることによって、実際にガソリンタンク内でどういったことが起きているのかが目に見えるのは、その効果を伝えるのに一番な方法なのではと感じております。
ですのでこの動画を見て分かったことは、添加剤を入れることによって、タンク内の水分がすぐに無くなるわけでは無いけど、
水分が細かくなりガソリンと混ざり合うようになり、燃焼室で蒸発させる狙いがあるということです。
自分は今まで、その効果について疑問を持っていましたが、頭から否定するのは良くないですね・・・(´・ω・｀)
スーパーカブにガソリン添加剤を使用する際の注意点
これまでガソリン添加剤についての効果などについて書いてきましたが、
スーパーカブにガソリン添加剤を使用する上での注意点などを書いていきます。
ガソリン添加剤を入れすぎない
ガソリン添加剤に関してエンジン内部の洗浄などの効果がありますが、
その効果を過信しすぎている為に、メーカーで定めた量（濃度）を守らずに多めに入れる人がまれにいたりします。
そうなってしまいますと、ガソリンが爆発しないなどの返ってエンジン不調の原因にもなりますので、
メーカーが定める量（ガソリンに対しての濃度）を守る必要があります。
特にスーパーカブに関しましては、ガソリンタンクが車にくらべて小さいです。
スーパーカブにガソリン添加剤を入れたことによるエンジントラブルに関してよく聞きますし、
自分もスーパーカブを購入した際に販売店からガソリン添加剤を入れないようにと注意を受けております。
そういったトラブルに関しましては、添加剤を入れすぎによるエンジン不調によるものだと勝手に予測しております。
ですので、ガソリン添加剤を入れる量に関してちょっとシビアになった方がいいかもしれません。
頻繁な使用をできるだけ避ける
ガソリン添加剤の主な成分はEPAという物質となっておりますが、
安価なガソリン添加剤の中には、特殊なアルコールを主にしている製品もあります。
この特殊なアルコールに関しても、添加剤としては十分に効果がありますが、
あまり頻繁に使用していると、エンジンで使用されているゴムパッキンなどを劣化させてしまう可能性があります。
長期的なエンジン保護を目的としているならば、頻繁な使用はできるだけ避けたほうがいいかもしれません。
まとめ
このページにて、スーパーカブのガソリン添加剤についての効果や必要性について書いてきましたが、
このページを書いていて分かったことが一つあります。
ガソリン添加剤について効果があるのはわかりましたが、それに関してはエンジン内部やガソリン供給系に関して、その性能の維持や回復を目的としているものであり、
ガソリン添加剤を入れたことによって、本来の性能以上のエンジンパワーが上がったり、燃費性能が良くなったりすることではないと感じております。
ですので、ガソリン添加剤の効果については否定はしませんが、
もしスーパーカブにガソリン添加剤を入れることを検討しているのであれば、その理由についてよく考えたほうがいいかもしれません。
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