スーパーカブチェーンの張りすぎによるリスクと適度なたわみを考えてみた

チェーン

スーパーカブのメンテナンスの一つであるチェーンのたるみ調整。

そのたるみ調整でもしかしたら、チェーンが張りすぎになっていませんか?

確かにスーパーカブのメンテナンスをすることはとても大事ですが、

その間違ったメンテナンスによって、

返ってパーツの寿命を縮めたり、またそれが原因による事故も起きたりします。

このページでは、スーパーカブチェーンの張りすぎによるリスクや、

チェーンのたるみの適正値、その調整方法などを書いていきます。

※チェーンの調整方法に関しましては次のコンテンツで紹介しております。

スーパーカブ110で初めてのチェーン調整を行ってみて感じたこと
スーパーカブ110のメンテナンスはオイル交換やブレーキの調整など色々ありますが、そのメンテナンス方法の一つチェーンの張り調整。スーパーカブでは駆動の伝達にドライブチェーンを使用していますので、乗っているとチェーンが少しずつ伸びてきます。今回はスーパーカブ110のチェーンのたるみが少し気になり、初めてチェーン調整をしてみましたので、それで感じたことや、その様子などを書いていきます。
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スーパーカブチェーン張りすぎ|たるみの適正値

スーパーカブのチェーン調整でメーカーではある程度のたるみを設定しています。

そのたるみがどのくらいなのか、またなぜチェーンのたるみをある程度持たせる必要があるのかをこの項目で書いていきます。

メーカーが設定するチェーンのたるみ

スーパーカブでのチェーン調整の際にメーカーではある程度たるみをもたせるように指定しています。

バイクに貼られているシールでは25mmとなっておりますが、取扱説明書では、20mm~30mmとなっております。

これに関しましてはどちらが正しいとかでは無く、チェーンにある程度たるみをもたせますが、その範囲が20mm~30mmに入っていれば大丈夫です。

このたるみですが、実際に自分で調整したときは、結構大きめなたるみになるなと感じております。

なぜチェーンのたるみをもたせる必要があるのか

 出典:中村モーターサイクル商会

スーパーカブのチェーン調整の際、ある程度たるみを持たせる必要があるのですが、

なぜたるみを持たせる必要があるのかを書いていきます。

スイングアームが取付軸を中心にして動き、

スイングアームがフロントスプロケットと直線上になったときが、リアスプロケットとの距離が一番離れた状態になります。

もしチェーンたるみに余裕がなかったら、サスペンションが沈んでフロントスプロケットと直線になった状態になってしまうと、

チェーンが引っ張られてしまい、チェーンを初めその周辺のパーツにも余計な負担が掛かってしまいます。

そうならないためにも、ある程度チェーンにたるみを持たせる必要がでてきます。

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スーパーカブチェーン張りすぎによるリスクとは?

自分もそうでしたが、チェーンのたるみの調整の際、つい張りすぎに調整してしまいがちです。

しかし、チェーンを張りすぎてしまうとどのようなリスクがあるのかを、この項目で書いていきます。

走行抵抗の増加

スーパーカブのチェーンを張りすぎてしまうと、走行時の抵抗となってしまいます。

そうなってくると、エンジンパワーの伝達に大きなロスとなってしまいますので、

もちろん燃費の悪化にも繋がります。

また、チェーンやスプロケットにも余計な負担となってしまい、

チェーンやスプロケットの寿命を極端に縮めてしまいますので、注意が必要です。

スイングアームの動きが阻害されてしまう

 出典:WRの備忘録など

スイングアームが取付軸を中心にして動きます。

スーパーカブのチェーンをあまりにも張りすぎてしまうと、

そのチェーンによってスイングアームの動きを阻害してしまうこともあります。

これに関しましては、自分はうまく説明できないのですが、

画像で説明するとフロントスプロケット、スイングアーム、リアスプロケットが一直線になる場所がフロントスプロケットとリアスプロケットの距離が離れています。

ですので、センタースタンドを上げたAの位置でチェーンを張りすぎてしまうと、

Bの位置まで動く前に張りすぎたチェーンによって引っかかってしまいそれ以上動かなくなってしまいます。

ドライブスプロケットのシャフトにも負担が掛かる

チェーンの張りすぎによって、ドライブスプロケットのシャフトにも負担が掛かります。

チェーンの張りすぎによってフロントスプロケットが後方へ引っ張られているような状態となってしまいますので、

シャフトはもちろんシャフトを支えているベアリングにも負担が掛かり、こちらに関しましては破損の恐れがあります。

自分は整備士などではありませんので、こちらが破損した場合の修理の規模が正直分かりませんが、

おそらくではありますが、ケースの分解コースになるのではと感じております。(;´Д`)

スーパーカブチェーンを張りすぎないようにするためには

スーパーカブチェーンの張りすぎによるリスクを先程の項目で説明してきました。

ではチェーンの調整の際に張りすぎないようにする為にはどのような方法があるのかを説明していきます。

慣れないうちは定規などを使う

スーパーカブのマニュアルにはチェーンのたるみを20mm~30mmに指定していますが、

整備などに慣れていない人は定規などを使用し、実際にそのたるみを測っていくことになります。

自分が実際に調整して分かったことですが、後日定規にてたるみの測定をした所、若干張りすぎの状態となっておりました。

その結果から、自分が思っている以上に緩めに調整しても良いかもしれませんが、

たるみが大きすぎると、今度はチェーンが外れるなどのリスクもでてきますので、

慣れないうちは、定規を使用してのたるみの調整をおすすめします。

一番伸びていない箇所を基準とする

スーパーカブに乗っていると、チェーンが少しずつ伸びてきますが、

均一に伸びていくわけではありません。

タイヤを回していると、チェーンが伸びている箇所とそうでもない箇所がでてくると思われます。

チェーンのたるみを調整するときは、張りすぎないように一番チェーンが伸びていない箇所でメーカーが定める規定値に入るようにしてください。

スーパーカブチェーンを張りすぎた場合は

チェーンの調整を行う上で、あまり整備などに慣れていないとついチェーンの張りすぎになってしまう事があります。

そういうときの解決方法を書いていきます。

スーパーカブチェーン張りすぎた場合の解決方法

チェーン調整でつい張りすぎてしまった場合の解決方法を書いておきます。

車軸ナットや、たるみ調整ナットなどすべて緩めて、タイヤを後方から再度前方へ押してやると、

チェーンが再び緩みますので、そこから車軸ナットを再び半締めして、

チェーンたるみ調整ナットで調整していってください。

まとめ

スーパーカブチェーン張りすぎやそのリスクについて書いていきました。

チェーンを調整する際につい張りすぎてしまいがちになってしまいますが、

それによって、チェーンやまたその周辺パーツに余計な負荷が掛かり、

燃費の悪化や、最悪故障の原因にもなってしまいます。

自分もどうせチェーンが伸びるからと調整の際にちょっと張りすぎの状態で調整していましたので、

今一度チェーンのたるみを再度確認をして、適正値に調整し直そうかと感じております。

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